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プロセス皮革製造工程皮革製造工程図

原皮 牛革、馬皮、羊皮、やぎ皮、豚皮などのほかに、は虫類や両生類の皮。
一般に成牛皮、馬皮などのように25ポンド以上ある厚くて大きく、重い皮はハイド。
小牛皮、羊皮などのように薄くて小さく、軽い皮をスキンと区別している。
原皮は国内産の地生(じなま)を除き、通常腐敗を防ぐため、塩漬け、または乾燥、さらには半鞣し革の処理をして、豚皮以外は8割位が米国を中心にして諸外国から輸入される。
水漬け 皮に付着している血液や汚物などを取り除き、脱水された水分を補い生皮の状態にもどし、後の薬品処理をスムーズに行うのに重要な工程。使用する機械:パドルやドラム(太鼓)
主な使用薬品:界面活性剤、防腐剤 処理時間:約24時間(1〜2日間)処理液:ph7〜8
裏打ち 裏打機(フレッシングマシーン)を用いて、皮の肉面(裏面)に付着している肉片や脂肪分を取り除く。
脱毛・石灰漬け 石灰乳に浸漬させ、アルカリにより皮を膨潤させ皮のコラーゲン繊維をほぐすと共に、毛・脂肪・表皮層を分解除去する。皮革独特の柔軟性を得るのに役立つ。ドラム、バドル、脱毛機(アンヘアリングマシン)を使用。消石灰、硫化ナトリウム(ソーダ)、水酸化ナトリウム、界面活性剤。約48時間以上。処理phは12〜13
分割 分割機(スプリッティング、バンドナイフマシーン)を用いて皮を所定の厚さに銀面(表面)側と肉面(床皮)側の二層に分割する(鞣し後に分割する場合もある)床皮は床革のほか食用、工業用、医療用コラーゲン製品として多方面に利用される。
垢出し
脱毛、石灰漬けの段階で除去しきれなかった毛根などを取り除き、銀面をきれいにする。垢出機(スカッティングマシン)または銓刃を用いて圧出除去する。
再石灰漬け
石灰乳に再浸漬し、アルカリにより皮のコラーゲン繊維のからみをほぐす。ソフト革やスエード調革には不可欠。パドルやドラムを用いる。消石灰、硫化ナトリウム(ソーダ)など。
脱灰・酵解 脱毛・石灰漬け、再石灰漬けで皮中に残存した石灰を取り除く。これにより石灰漬裸皮(強アルカリ、pH12以上)を中和し(pH8付近)、鞣し作業(酸性側、pH3)における鞣剤の浸透を容易にする。酵解(ベーチング)とは、タンパク質分割酵素により不要なタンパク質を分解除去し、銀面をなめらかにする。
ドラム、バトル。硫酸(安)、塩酸、乳酸、重亜硫酸ナトリウム(ソーダー)及び酵解剤など。1〜2時間。pH:8〜9
浸酸 鞣し処理に使う薬品は酸性でないと溶けないので、鞣工程に先立って皮を酸性溶液中に浸漬して、鞣剤の吸収に適する状態にする。
ドラム。硫酸、ギ酸、食塩、みょうばんなど。約2〜12時間。pH:2〜3
クロム鞣し クロム鞣剤(三価)を皮に浸透させコラーゲン繊維と結合させ、耐熱性(40〜100度)などの耐久性を与える。ドラム。クロム鞣剤、ソーダ灰、重炭酸ナトリウムなど。5時間以上15〜20時間。pH:3〜4
水絞り 革中の余分な水分を水絞り機械により絞り出す。
シェービング(裏削) シェービングマシンで革の肉面を削り、一定の厚さに調整する。
再鞣 各種用途(靴や衣料、袋物用革など)に最も適した性質の革を作るためにはクロム鞣しのみでは不充分であり、合成鞣剤や天然の植物タンニン剤を使って、用途に応じた特性を与える。ドラム。無機鞣剤、合成タンニン、天然タンニン、合成樹脂鞣剤、アルデヒト系鞣剤など。約30分〜2時間。ph:4〜5
中和 革中の酸をアルカリにより中和し、染料や加脂剤の浸透が均一になるように調整する。
ドラム。重炭酸ナトリウム、ギ酸カルシウムなどの中性酸。30分から2時間。
染色・加脂 染料を用いて革を希望の色に染める。染料の基本要件は、色、溶解性および皮革への染着性であり、これら要件を備えた染料を使用して素材を着色するのが染色である。
一般に酸性染料、直接染料などは陰イオン性で、中〜弱酸性で革または革タンパク質によく染まる。また、加脂は精製された生油や合成油脂を用いて、革に柔軟性や豊満性などの感触の特性を付与する。
水絞り・伸ばし 機械(サミング・セッティングマシン)により、革中の余分な水分を絞り取り、革を伸ばす。
乾燥 革中の染料や加脂剤を固着させるために乾燥する。自然乾燥あるいは熱風乾燥する。革の感融にとって直接的に影響する重要な工程。
ガラ干し乾燥機、ガラス張り乾燥機、ネット張り乾燥機、真空乾燥機など。
味入れ(味付け、味取り) 革に適当な水分を与え、もみほぐし易くする。
ステーキング(へら掛け) ステーキングマシンにより革をもみほぐし、柔軟性や弾力性を与える。スローカム・ステーキングマシン、べーカー・ステーキングマシン、バイブレーション・ステーキングマシンなど。
張り乾燥 張板に釘張りするか、網板上にトグル張りし、平らな状態に乾燥させ、味(水分)を除去する。ガラス張りの場合は不要。ネット張り乾燥機など。
縁断ち 製品に仕上げるのに不必要な革の縁廻り、その他を縁だちする。
銀むき スエードなどにする場合、バッフィングマシンを用いてサンドペーパー掛けを行う。
銀むきされた革はブラッシングマシンにより除塵される。
塗装 外観の美しさを色と艶で強調するとともに、革の耐久性を得るように塗装などで銀面を塗布する。手塗り器具、手吹きスプレー、自動スプレー装置、カーテンコーターなど。各種バインダー、各種ラッカー、顔料、塗料など。
艶出・アイロン・型押 機械により表面を艶出し、またはアイロンする。必要により型押しまたはモミ作業を行う。グレージングマシン、ロールアイロン、油圧プレス、ボーディングマシンなど。
計量(坪入れ) 計量機にかけて革面積を計量する。単位は国内向けのデシ(DS/dm2・10cm×10cm)と海外向けのスクェアーフィート(SF・約9.3デシ)の2種類がある。ピン式計量機、光電式計量機。
製品革 甲革、底革、袋物用革、衣料革、エナメル革、工業用革など各種一次製品革。

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